誰もが聞いたことがある「ダバダバダ♪」を作曲したフランスの音楽家フランシス・レイ。
彼の代表作「男と女」「白い恋人たち」の誕生からすでに半世紀以上経ち
これらの曲はスタンダード・ナンバーになりながら、
若い世代に 繰り返し「おしゃれな音楽」として愛聴されています。
そんなフランシス・レイの名曲の数々をご紹介します。

フランシス・レイ Francis Lai
フランシス・アルバート・レイは、1932年4月26日、フランス・ニースの園芸農家に生まれたイタリア系フランス人。幼いころから音楽が大好きで、ピアノやアコーディオンを奏で、地元の楽団で演奏するようになりました。
マルセイユ時代、シャンソン歌手のクロード・ゴアティに出会い、レイの音楽観が変わったといいます。53年には更なる高みを目指しそのゴアティを追ってパリへ。ゴアティの紹介で人気歌手であったムルージやイヴ・モンタンの伴奏を務め頭角を現し、人気絶頂のエディット・ピアフにもその才能が認められ、伴奏者としてだけではなく作品も提供するようになりました。
63年に俳優、歌手、詩人であるピエール・バルーと出会い意気投合。バルーの紹介で新進気鋭の映画監督クロード・ルルーシュと出会います。そして66年『男と女』の音楽を任され、その映画と音楽が大ヒットしたことで映画音楽作曲家としての大きな道が拓かれました。
67年『パリのめぐり逢い』、68年『白い恋人たち』、70年『さらば夏の日』などが立て続けに日本でも大ヒット。いわゆるレイ・サウンドは当時の日本のポップスにも多大な影響を与えました。
『ある愛の詩』で70年度アカデミーとゴールデン・グローブ各々作曲賞獲得。71年にはオーケストラを従えて唯一の日本公演で来日。その後も、ダーク・ダックス「愛のメルヘン」(71年)、Honda ACCORD TV-CM曲(79年)、映画『ラッコ物語』主題歌(87年)など日本の音楽愛好家にレイ・サウンドを聴かせてくれました。
惜しくも2018年11月8日逝去、亡くなる数日前まで作曲を続けていたといいます。
©️Collection Privée Francis Lai